【小ネタバレ注意】シン・エヴァンゲリオンと発達課題について

人間関係

昨夜、シン・エヴァンゲリオンの映画を観てきました。その前にAmazonプライムビデオで
序・破・Qを観て、期待は更に膨らむ中、極上のひと時を味わったところでした。

それは良いとして、私がシン・エヴァンゲリオンを観て何を思ったか、
映像の迫力や難解なストーリなど色々人によって感じるところは異なるとおもいますが、

私が特に感じとったのは、シンジとゲンドウの心理的なものについてです。
殆どネタバレではないですが、ほんの少しだけそんな描写があるかもしれませんので、
ご了承ください。
それをもとに今回の記事にさせていただきたいと思います。

父親としての碇ゲンドウと父親としての私、なんだか通ずるものを感じたのと
また、このブログに訪問していただいた方にも父親とはなんだろう?父親になるうえで
どのような課題を乗り越えていかなければならないのか
というところを
エリクソンの発達課題を通して再考してもらえる記事になれば良い
なと思います。

なんか固い話かなと思われるかもしれませんが、肩の力でも抜いて読んで下さいね。

スポンサーリンク

発達課題とは

では、発達課題とは何ぞやというところですが、
私が発達心理学の講義を受けていた学生の頃を思い出しながらごく簡単に
説明
をしたいと思います。

エリック・H・エリクソン心理社会的発達理論というものを提唱しました。
その中で、人間が幸せな発達を遂げる為、各々の発達段階で乗り越えていくべき課題を
発達課題
といいます。

エリクソン社会的発達理論概要

hiroshi
hiroshi

社会的発達理論概要?なんのこっちゃ?

社会的発達理論概要を簡単に説明すると、それぞれの年齢においてどんな心理的課題があり、その課題を乗り越えることで何を得ることができるのかということです。

わかりやすくするために表にします。

年齢(時期)心理的課題課題を乗り越え導かれるもの
0歳~2歳(乳児期)基本的信頼vs不信感希望
2歳~4歳(幼児期前期)自立性vs恥、疑惑意思
4歳~5歳(幼児期後期)積極性vs罪悪感目的
5歳~12歳(児童期)勤勉性vs劣等感有能感
13歳~19歳(青年期・思春期)同一性vs同一性の拡散忠誠心
20歳~39歳(成人期)親密性vs孤独
40歳~64歳(壮年期)生殖vs自己吸収世話
65歳~(成熟期)自己統合vs絶望賢さ
エリクソンの心理社会的発達理論よりWikipedia参照

そしてぶしつけで申し訳ないのですが、いきなり発達課題視点からとエヴァンゲリオンに
対しての持論を展開したい
と思います。
適当に読んでみて下さい。

碇シンジについて

新世紀エヴァンゲリオンをご覧になっているということを前提に
碇シンジについて話していきたいと思います。

劇中での碇シンジの年齢は14歳上の表で黄マーカーを付けている場所
シンジの年齢での発達課題となります。

この14歳という年齢は、エリクソンの発達段階でいう『アイデンティティー確立』の時期であり、自分はどうあるべきか?自分の生きる意味とは?といった『~の中の自分』を見出す大切な時期といえます。

劇中では、シンジに様々な過酷な状況を強いり、そのような状況下でも自分の存在意義を
探しながら成長していく姿、葛藤していく姿は、この時期の少年、少女において
とても共感できるもの
ではないだろうかと思います。

※画像をクリックするとAmazonのサイトへ移動します。

そして、3歳の時に母親であるユイがエヴァの内部に取り込まれ別れがあったが、
母親の関わりがもっとも必要である時期は一緒であったというところが大きな意味を
持ちそうです。

まあ、こんな感じで発達課題を用いて父親としての碇ゲンドウについてこれから考察します。

父親として乗り越えていくべきもの

さて、ここからようやく本題に入りたいと思います。

私がシン・エヴァンゲリオンをみて特に感じたこと『父親として乗り越えていくべきもの』です。

そして、その父親とはなにかについて考えるにあたり、碇ゲンドウという男のことを
語らざるを得ない
のです。

※画像をクリックするとAmazonのサイトへ移動します。

碇ゲンドウについて

碇ゲンドウについて、ゲンドウは人類補完計画を通じて自分の妻であったユイと再開することでした。

ユイはゲンドウにとってはじめて心を許せる存在だったのです。

ここからはエリクソンの発達課題に基づく私の持論ですが、恐らく、碇ゲンドウは
一見、自分というものを確立させているように見えますが、青年期から成人期にかけて乗り越えなければならない課題である『アイデンティティの確立』ができていなかったのではないかと思いました。
※シン・エヴァンゲリオンのクライマックスでそのように思えるゲンドウの回想シーンがあります。

それにより、ユイはゲンドウにとって依存の対象となっていたのではないかと考えました。

成人期に『アイデンティティの確立』ができていなければ、その代償として『孤独』
生まれてきます。
ゲンドウは人を信じることをせず、他者と関わることを拒むような姿も多々見られており、はたから見てもゲンドウは『孤独』という言葉がとても似合います。

女性というものは子どもが宿すと同時に母親に変化するもの、
女性にとって子どもを宿すということは、母親という『アイデンティティーの確立』をなしており、すでに、ユイにとってはゲンドウという存在は依存の対象ではなく、愛情の対象となっていたのでしょうね。

ゲンドウにとってはシンジが生まれることによって、依存の対象であるユイを奪われてしまい、シンジに対しては嫉妬の対象でさえあったかもしれませんね。

ここで、ゲンドウ=父親が乗り越えなければならない発達課題は、『父親である自分』という『アイデンティティーの確立』だったのではないかと思います。

さらに、ユイはエヴァ内部に取り込まれてしまい、ますますゲンドウは課題をクリアできず妻への最大の依存へと変わっていったと考えられます。

私と碇ゲンドウ

変な見出しで申し訳ないのですが、世にいる男性は決して碇ゲンドウのことを
笑えない方もいると思います。

※画像をクリックするとAmazonのサイトへ移動します。

そんな私もゲンドウと同じく成人期には発達課題を乗り越えることができていなかった
思いました。
だから、劇中のゲンドウに対して感じるところがあったのだと思いました。
私、23歳で長男が生まれておりますが、男性にとって子どもの誕生というのは
困惑であったのです。
女性と異なり生まれてすぐに父親というアイデンティティーを確立するのはとても難しく、今でさえ親である自分という感覚を得ることができていますが、そうなるまでにかなりの時間を費やしました。(成人期の間にその課題を乗り越えれなかったと思います。)

しかし、結婚して子どもができ家庭を築くためには必ず乗り越えなければならない課題です。
世にいる男性諸君に告ぐ・・
女性は子どもが生まれた瞬間に母親になるので、もうすでにあなたは恋人ではなくなっているのです。
妻に依存するのは諦めて、しっかりと課題を乗り越えていきましょう。

ゲンドウのように妻や子どもへの愛情ではなく執着や依存、嫉妬となると家庭崩壊してしまいます。

おわりに

私は、総じて発達段階で課題を残していった故の苦悩について感じ取りながら
シン・エヴァンゲリオンを劇場で楽しみました。
エリクソンの発達課題を元にした持論を展開したとても偏った見方なのですが、色々な見方で楽しめるのがエヴァンゲリオンだなと思っています。

他にも色々な角度から映画を観れると思いますので、是非みなさんだけのシン・エヴァンゲリオンを楽しんでいただくことをおススメします。

そして、エリック・H・エリクソン心理社会的発達理論についてですが、何か人生で悩みが生じたときに調べてみることをお勧めしたいです。
エリクソンの発達課題では、それぞれの年齢で課題があるわけですが、
その時期のみ課題が現れるのではなく、例えば壮年期であっても青年期の課題が現れることも
あるそうです。そしてその時期にあった課題を乗り越えなければならないと言っているわけではなく時期を跨いでも課題を乗り越えることができると言われています。

発達課題を知ることは、きっと幸せな人生を手に入れるヒントになるのではないかと思います。

そして、最後までこの記事を読んでくれたみなさんに感謝いたします。

おしまい

コメント

タイトルとURLをコピーしました