【自己覚知】対人援助で大切なことは『自分を知ること!!』

介護関係記事

こんにちは~ひろしです。

介護関係職のみならず、福祉関係職では、

クライエントの幸せを考え援助する仕事です。

ですが、人の幸せを考えなければならないあまりに見落とされがちなことがあります。

それは自分自身の心のケアです。

この20年間介護関係の仕事をしてきている中で、

なんだかしっくりこないことがありました。

それは、相手を援助する際に大切な技術として『自分を知る』ということです。

専門的な言葉で言えば『自己覚知』という言葉で語られていますが、

その方法については全くと言っていいほど教わっていません。

自分を知ることによるメリットは対人関係において偏見をなくす。

すなわち色眼鏡をかけず、相手と接することができるため偏った見方によるトラブルが解消されます。

自分を知ること=人間の心の動きを知る

ということで、アドラー心理学では他人の課題に介入せずとありますが、

他人の課題に介入することとは、色眼鏡で相手をみているが故に他人を自分の思った通りにコントロールしたいという現れです。

今回の自分を知るということで次のような効果が得られます。

  • 職場での人間関係で役立つ
  • 対人援助に役立つ
  • 自分自身のストレスを自己完結できる

このことにより、あらゆる人間関係の悩みの解消に役立ちます。

スポンサーリンク

介護関係の書籍であまり見かけない自己覚知の方法について

自分を知るということは、とても大切なことであるにも関わらず介護関係の書籍では、

このことができていることを前提として対人援助技術が語られているように感じてしまいます。

福祉関係の仕事をしているみなさんも感じたことはないでしょうか?

F・P・バイスティック著のケースワークの原則で、”援助者は自分の感情を自覚して吟味する”という言葉が出てきます。

それらの理解を得るためには、心理学、精神医学、社会科学などの知識を学んで、

合わせて自身の人生経験と実体験を吟味することが大事と書かれていました。

それはとても奥深いものです。

ようするにバイスティックも「そこは自分で勉強して学んでくれ」ということでしょう。

あまりにも複雑なので福祉の仕事をしていてあまり語られないのもちょっと頷けますが、

福祉の研修などで噛み砕いた内容のものや簡単に語られているものがあればいいのにと思うことがあります。

ということで、お力添えできるかどうかわかりませんが、

これから、自己覚知をするための手がかりになる方法をいくつか紹介します。

これから紹介する方法で私自身以前より随分、人間関係で悩まなくなったのでぜひ実践してみて下さい。

自分を知る方法については、

福祉の分野で語られている技法やビジネス書、太古からある仏教による方法など、

多用な方法でみなさんにできるかぎりわかりやすく説明します。

補足

仏教においては恐らく宗教と思っているかたも多いと思います。

本来の仏教は宗教ではなく、悩みや苦しみを自力で軽減するための合理的な方法です。

なので、祈っていれば神や仏が助けてくれるというものではありません。

自分の心の動きを観察しするための方法論と考えた方が良いかもしれません。

自己覚知ができていないことによるデメリットとは

自己覚知ができていないことで起こるデメリットについてお話します。

その前に自分という存在はいかにして形成されてきたかを説明します。

みなさんは3つ後の魂100までという言葉をよく聞くことがあると思います。

3つ後とは3歳と限定された意味ではありません。

幼い時期のことを言い、そのときの親に受けた何かしらの対応などが潜在意識に刷り込まれ、

その時に身についたものが大人になっても変わらず現れます。

この時点ですでに色眼鏡ができあがってしまいます。

色眼鏡をかけているが故に偏見で他者をみてしまっている可能性があるのです。

「自分がこうだから相手もこうだ!!」というふうに自分にあてはめて考えてしまうこと、

そのことによって対人関係でのトラブルが発生する原因になります。

また、相手がどう考えているのかということも自分の色眼鏡によって、

ありもしないことを永遠と考えてしまうので苦しみます。

自分の考えを相手に投影しているので、

「きっとあの人は自分のことをできないやつと思っているに違いない。」

また「あの人は自分のことを絶対に嫌っている。」など、

実はそう思っているのは相手ではなく自分だということです。

思い込みによって妄想がふくらんでしまい、

相手に対して避けたり、攻撃対象にしてしまうことで、

嫌われることが現実になってしまうことだってあります。

自分を知ることで、勝手な憶測により相手とトラブルを抱える可能性が少なくなります。

そう思っているに違いないと勝手に思い込んで避けていた人に対しても、

もっと気楽にコミュニケーションがとれるに違いありません。

自分を知るための方法

『自分のことを知る』ために自分がどんな思考の傾向があるか観察することが必要です。

福祉関係の書籍からだけだと具体的な方法がわからないのでビジネス書や仏教など

ありとあらゆるものを駆使して私なりに方法論をまとめてみました。

その方法には2つあります。

  • 自分で自分の心の動きに気付く方法。
  • 他者との対話によって自分の心の中に気付く方法

さらに細かく分類すると次のようになります。

◎自分で自分の心の動きに気付く方法

  • 感情を紙に書き出す。
  • 瞑想し自分の心の動きに気付く

◎他者との対話によって自分の心の中に気付く方法

  • 対話の中で自分を知る(スーパービジョン)

では、これらの方法について説明をしたいと思います。

自分で自分の心に気付く方法について

自分で自分の心の中に気付く方法について説明します。

私がおすすめするのは、感情を紙に書き出す方法と瞑想し自分の心の動きに気付く方法です。

感情というものは自分で意識して考えているものではなく、

幼い頃に刷り込まれたものが無意識に自然と現れてくるものです。

実際に何でこんな感情が湧きだしているのか自分で理解できていないことが多いのです。

そこで、自分で自分の心に気付く方法について2つ紹介します。

湧きだした感情を紙に書き出す。

感情の中にある自分の中の思いや考えについては良い悪いを判断せず、

ありのままの感情を紙に書き出してみることをおすすめします。

自分の感情を正直に紙に書き出してみると

ちょっとひいてしまうなと思うようなこともあるかもしれません。

こんなことを思ったり考えたりしてはいけないと、

心の奥底にしまっているものを全て書き出しましょう。

それらが自分の心の中にあるものとして、まず受け入れることが必要です。

自分の奥底の感情を手放してしまうと楽になります。

瞑想を行い自分自身の感情に気付く。

感情というものは、勝手に湧き出てくるものです。

ある出来事に関して反応してしまうことです。

例えば先輩がAさん、Bさんに向かって仕事上での事故について、

「〇〇について事故があったので注意するように」と言ったとします。

それを聞いたAさんは「そんなことがあったのか気を付けないと」と反応しました。

対して、Bさんは「私がなにかやらかしたに違いない」と反応しました。

このようにある出来事に対して反応してしまうことが感情です。

Aさん、Bさんの例でもわかるように反応の仕方は人それぞれです。

自分の反応に気付くことで次のような効果があります。

  • 自分が勝手に思い込んでいたことと気づくことができる。
  • 自分の思い込みで反応しなくなり余計なトラブルを避けることができる。
  • 余計な思い込みがなくなるので集中力が増す

ではこれから自分の反応に気付く方法についてお伝えします。

反応に気付く方法として瞑想があります。

マインドフルネスなど色々な方法がありますが、

私がおすすめしたい簡単な方法としてヴィパッサナー瞑想があります。

自分の身体の動きや感情に気付く瞑想法です。

普通に生活している中で無意識に行っている行動を一つ一つ確認していく方法で、

例えば、歩くときなど右足と左足を交互に動かしますが、

そのときに『右、左』と頭で声を掛けながら動かします。

そして、頭のなかで勝手に沸き起こっている感情、

例えば『いま苛立っている。』『腹が立っている。』『不安だ』など、

もう一人の自分が感情に飲み込まれている自分に気付くようにしましょう。

そうすることで冷静になり、モヤモヤした感情が消えてなくなります。

瞑想法については次の記事でもっと詳しく説明していますので参考にしてみてください。

他者との対話によって自分の心の中に気付く方法について

他者との対話によって自分の心の中に気付く方法として、

スーパービジョンがあります。

相談を受ける側がバイザー

相談をする側がバイジー

と言います。

バイザーはバイジーの相談を受ける中ではじめからアドバイスや答えを出さず、

バイザーはバイジーに質問しながら、

バイジーが何に悩んでいるのか、自身で自ら答えを導き出すように導きます。

ついついバイザーはアドバイスをしたくなりますが、

必要なのはバイジーの中から出てくる感情に関わる部分なのです。

そこに気付いてもらうのが、『自分を知る』ということに繋がるのでバイザーの主観を押し付けないことが重要です。

スーパービジョンのメリット・デメリット

メリット

  • 心の中を引き出すための質問能力のあるバイザーにスーパービジョンを受けることで、自分でも気付かなかった心の中をしっかりと引き出してくれる。
  • 自らが言葉にできなかった思いをバイザーが言語化してくれる。

デメリット

  • スーパーバイザーの力量が高いものではないと、無駄な労力を費やしてしまう。
  • バイザー自身が自己覚知を理解している場合でないと、単なる偏見の押し付けを受ける可能性がある。
  • 一人ではできない。

よって、スーパービジョンは自分を知るうえでとても効果的ですが、

バイザーがいないとできないのが難点です。

まとめ

以上、自分を知る方法として何点か紹介しました。

心の中の感情は潜在意識にあるので表にでない状態です。

なのでこれまでに紹介した技法を使うことで、

心の奥底に眠っている自分自身の感情を少しずつ解放していくことが、

自分を知ることに繋がっていきます。

色々な方法を紹介しましたが、自分の合った方法を実行してみましょう。

人間関係のほころびは自分の主観で相手をみてしまっていることが原因です。

自分のことがよくわからないのに他者の援助はできないと思っています。

感情に流され対人援助を行ったり、自分の思いのまま援助していると自分の世界観を

押し付けてしまいトラブルの原因となります。

自分を知るということは一朝一夕ではできないものと思っています。

これは、地道な努力により培っていくものだと思います。

たとえ1㎜であっても、自分の心の動きを知ることができれば、

自分自身の思い込みが減少し、ストレス解消や対人援助に役立つと確信しています。

私自身も死ぬまでに自分の心の中を知ることができるかどうかわかりませんが、

これからも勉強をし続けます。

参考図書

『ケースワークの原則』 発行所:誠信書房 F・Pバイスティック著

では、最後までこの記事を読んでいただいてありがとうございます。

もしよろしければ応援ポチっとよろしくお願いします。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人間関係についてまとめに戻ります。

介護職で人間関係に悩んでいる方へ

ページトップへ戻ります。

きつい、給料安い、介護関係の仕事で一歩先を目指すための方法をナビゲートします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました